温水ルームヒーター1台で家全体を暖める
12月上旬、外気温は4℃。
外は霜が降りるほど寒い日です。
室内は朝6時から暖房器具(温水ルームヒーター)を稼働して、8時には18℃になりました。
わが家は一階リビングに設置しているRinnaiの「温水ルームヒーター(床置移動型)」1台で家全体を暖めているのですが、どのような仕組みで暖房効率を上げているのかご紹介します。
温水ルームヒーター1台で家全体を暖める

まず、わが家で採用している温水ルームヒーターをご紹介します。
Rinnai 温水ルームヒーター(床置移動型)の概要
- 本体価格 : 12万円(2019年 設置当時)
- 幅 : 63.5cm
- 高さ : 49.0cm
- 奥行き : 18.6cm
- 重さ : 約11Kg
2022年現在、原材料価格の高騰や円安が進む影響で電気代やガス代、灯油代が値上がりしています。
家計の負担が一段と増す中、寒い冬の時期でも暖房機器1台で家全体を暖めることで、光熱費をおさえることができます。
一軒家と1LDKの暖房費用がほとんど変わらない
2019年のデータになりますが、現在の一軒家と過去に住んでいた1LDKのマンションのガス代や電気代の暖房費用が、ほとんど変わりませんでした。
一軒家で月平均約「28,000円」、1LDKのマンションで月平均約「26,000円」でした。
もちろん、1台で寒い思いをしながら我慢して過ごしているわけではなく、十分な暖かさを得ながら生活しています。
「NETATOMO(ネタトモ)ウェザーステーション」というスマホのアプリと連動している測定器を使って温度や湿度を計測していますが、ある12月の気温が4.2℃の寒い日でも室温は18.3℃ありました。

毎日、外は息が白くなるような寒さですが、わが家は温水ルームヒーター1台だけで過ごしています。
なぜ、暖房効率がいいのか?
それは、わが家が高気密・高断熱住宅だからです。
ニ階のひんやりした空気が、吹き抜けを通して多少は下りてきます。
ですが、ニ階が無暖房でも冷え込むことはないです。
まず、気密性が高いことをご説明します。
C値(相当隙間面積)は0.4㎠/㎡で名刺サイズの隙間しかない
わが家のC値(相当隙間面積)は『 0.4㎠/㎡』になります。
「相当隙間面積」とは、住宅の気密性能を表す指標です。
簡単に説明すると、家全体の隙間を合わせるとどのくらいの隙間になるかを表した数値です。
C値が小さければ小さいほど、気密性能が高くなります。
わが家は、家の隙間を全部合わせても名刺サイズぐらいにしかなりません。
つまり、家の熱が逃げくく、寒い外気が入りにくくなっています。
次に、断熱についてです。
壁全体が断熱材になる『クアトロ断熱』
わが家は『クアトロ断熱』といって、家の内壁から外壁まで使用する全ての資材を一つの断熱材として捉え、4つの性能を併せ持つ構造を成しています。
クアトロ断熱を簡単にご紹介します。
- 透湿効果を発揮する内壁の「スペイン漆喰」
- 調湿・断熱・蓄熱する「セルロースファイバー」
- 外断熱材の「ネオポール」で構造体まで断熱
- 遮熱する外壁の「セレクト・リフレックス」
クアトロ断熱により、家のどの場所も年中ほぼ一定温度で、快適な室内空間を実現しています。
ただ、断熱を強化するためには、イニシャルコスト(初期費用・導入費用)が高くなります。
ですが、数十年と住むことを考えますと、暖房機器1台という機械に頼り過ぎない生活ができるため、日々のランニングコスト(維持費)は安く済みます。
結果として、数十年のトータルで見たときに、安上がりになるという計算です。
暖房効率が上がる仕組みがお分かりいただけたでしょうか?
家の作りやうは、夏をむねとすべし
徒然草の中で、『家の作りやうは、夏をむねとすべし』とうたわれています。
古来より夏を少しでも涼しく過ごせるように、断熱性を低くしてオープンな家づくりをしてきたといわれています。
ですから、日本の住宅が寒いのは当たり前でした。
私の実家が気密も断熱性能も低かったことを思い起こすと、あったかい茶の間を出ると廊下は外のように肌寒く感じました。
風呂場のタイルは氷の上を歩くように冷たく感じたものです。
家を暖めるために、部屋ごとに石油ストーブを置いていました。
あまりの寒さにトイレにストーブを置くことも。。
実家の住宅性能を否定したいわけではなく、当時建てられた家は、近所も友人の家も寒さを我慢しながら住み続けるのが常識でした。
冬を耐え忍ぶことを美徳とする日本人の心の表れともとれますね。
【まとめ】断熱を強化して、夏は涼しく冬は暖かい家づくりへ
昨今は、「夏も冬もむね」とすべく、家づくりにおいて断熱を強化する傾向にあります。
イニシャルコストが割高になったとしても、日々のランニングコストをおさえるために、気密性と断熱性を上げることをおすすめします。
以上、暖房効率を上げたい方のご参考になれば幸いです。
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