【意外と知らない】室内の温度を一定に保つ『低燃費住宅』
室内の温度を一定に保つことが特徴の【低燃費住宅】について調べてみました。
【意外と知らない】室内の温度を一定に保つ『低燃費住宅』
低燃費住宅は、『パッシブデザイン』と同義であるとのこと。
パッシブデザインとは、1年を通じて、 小さなエネルギーで心地よく暮らせる住まいをつくるための設計技術。 そうした住まいが実現されれば、寒い、暑い、風が通らない、暗いといった ストレスから解放され、光熱費の負担も小さくなります。
http://pdtf.jp/about/consumer/
なぜ、「低燃費」でなければならないのか?
これからも原油価格高騰などでエネルギーコストが上がる可能性があり、光熱費が掛かる家はリスクであるということ。
そうなったとき、燃費の悪い家で、35年後も今と同じような快適な暮らしができるのかということ。
筆者は、工務店の社長に対して、「お客さんがこれから35年間で支払う光熱費の上昇リスクを担保しているか?」と問いかけます。
原子力発電に頼らないためにも低燃費
筆者は、ドイツのエネルギーを使わない建物の普及に衝撃を受け、日本でも普及させようと試みています。
ドイツの先行事例から、「低燃費住宅が普及すればいずれ原発を止めることができる」と断言するほどです。
「原子力発電に頼らなくても生活できる、エネルギーを大量に使わなくても快適に暮らせる家を造る」と。
断熱、気密を分かりやすく言うと…
家を建てるときによく耳にする「断熱」や「気密」という言葉は、初めて聞く人にとって理解しがたい言葉だと思いますので、本書で分かりやすく例えられていたので記しておきます。
- 断熱 … あったかいセーター
- 気密 … ウインドブレーカー
- 日射遮蔽 … サンバイザー
- 蓄熱材 … 熱を貯められる貯金箱
セーターだけだと隙間から冷たい空気が入ってきてしまうし、ウインドブレーカーだけだと薄くて寒いから、両方大事ということです。
住宅内における『温度のバリアフリー化』
ヨーロッパでは「100年以上」使える住まいが当たり前なのに、日本の木造住宅の寿命は、国交省の統計データでは『26年』だそうです。
・欧米に比べ、短い住宅寿命(日本27年、アメリカ67年、イギリス81年)。
・住宅の市場価値は、経年により減少。戸建住宅の場合、広さ・性能・品質にかかわらず築後20年で価格はほぼゼロに。
https://www.mlit.go.jp/common/000219622.pdf
日本の住宅が短命の原因は、壁の中の結露(壁体内結露)によって家が腐るということ。
それでいて、「壁の中の結露対策をしっかりと考慮できる工務店やハウスメーカーはほとんど存在しない」と記されています。
坪単価を下げることばかりに躍起になっている向きがあるが、住まいは後から掛かってくるコストの方が重要だと述べています。
【結論】子供に大きな財産を残したい
燃費のいい住宅が全国に普及すれば、住む人の財布に優しいだけでなく、原発のエネルギー問題の解決につながるということでした。
「新築時にちょっと頑張って長持ちする家を造っておけば、子供に大きな財産を残すことができる。」
環境に優しく、安心して次の世代につなげる家づくりを考えていきたいものです。
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