【必見】後悔しない家づくりのすべて
「どうすれば満足のいく家づくりができるの?」
この記事はそんな疑問をもつ方に向けて書いています。
本記事のタイトルになっていますが、 一級建築士YouTuberである金谷尚大氏の『後悔しない家づくりのすべて』 という書籍をもとに、納得のいく家づくりとはどんな家か解説します。
ただ、家づくりで後悔しないためのポイントを「すべて」網羅できるとは言い切れませんが、大筋が見えてくると、自分なりの軸をもつことができると思います。
本ブログが「家づくりの手引書」の一つとなれば幸いです。
【必見】後悔しない家づくりのすべて
本記事で参考にしている 『後悔しない家づくりのすべて』は 、メルカリでほぼ定価で売買されていました。(2021年11月現在)
高値で取り引きされるほど人気の書籍だけあって、とても読みやすく、分かりやすい内容となっております。
著者の金谷氏によると、家づくりのゴールは「末永く快適で健康に暮らせる、幸せな家をつくること」。
だとすれば、「幸せな家」とは何か?
幸せな家の定義は、人によってそれぞれ違うでしょう。
大切なことは、既存の思い込みや誤ったイメージに流されず、自分たちならではの最適解を求めていくことです。
すべてを満たす完璧な家など存在しません。お金をかければ必ず幸せな家ができるとは限りませんよね。
そこで、家づくりで後悔しないためのポイントをおさえることで、幸せな家につながる最適解を求めていきましょう。
家づくりで後悔しないための4ポイント
- 一般的な耐久性を持つ建売住宅は30年で約850万円のメンテナンス費用がかかる
- 4人家族なら26坪あれば十分に暮らせる
- 「30年保証」は30年無料で修理してくれるわけではない
- 子ども部屋は3畳でも十分
それぞれ解説します。
1.一般的な耐久性を持つ建売住宅は30年で約850万円のメンテナンス費用がかかる
金谷氏によると、30年で850万円のメンテナンス費(維持費)がかかります。
では、どうすればメンテンナンス費をおさえられるのか?
「外壁」「屋根」「バルコニー」の3点を工夫するだけで、数百万円のメンテナンス費用をおさえることができます。
外壁は、神社仏閣に用いられるような「塗り壁」にすることで張り替えがいらなくなります。
屋根は、「瓦」にすることでスレート葺きより長持ちします。
バルコニーやベランダ、屋上を作らないことで、防水処理の維持費がかかりません。
2.4人家族なら26坪あれば十分に暮らせる
金谷氏は、「小さな家」を建てるほうが豊かに暮らせると提案しています。
暮らしの質を上げることで幸福度を高くしましょうということです。
住宅展示場は大きめにできているといわれています。
住宅展示場並みの大きな家を建てることで身の丈に合わない家になってしまい、メンテンナンス費用やランニングコストがかかり過ぎて後悔してしまうのです。
「40坪以上の家にする!」というような見栄を捨てましょう。
3.「30年保証」は30年無償で修理してくれるわけではない
営業マンは「30年保証しますから。」と言うことがあります。
30年保証だから30年間は無償で修理してくれると思っていませんか?
勘違いしてはいけないのですが、『保証』は無料を意味するものではないということです。
言葉の綾なのか、お得に感じさせてしまうセリフです。
金谷氏は、ハウスメーカーの「保証神話」にとらわれないようにしましょうと警鐘を鳴らしています。
「点検」は無料でも、工事は有償になる可能性が高いことを頭に入れておきましょう。
4.子ども部屋は3畳でも十分
【2】とも関連しますが、無駄に部屋が広かったり、使わない部屋が出てしまったりすると掃除が大変になります。
将来的に子どもが自立すると、子ども部屋は物置部屋に変わるかもしれません。
部屋に応じた大きなエアコンを設置すれば、設備費用が高くなるだけでなく、電気代が余計にかかります。
金谷氏は、家の広さをむしろ最小限にすることで、暮らしの質を上げられると提案しています。
「建物は最小限に、暮らしは最大限に」という考え方が、幸せな家づくりの最適解を導き出すことでしょう。
ヒートショックを防ぐ、あたたかい家
最後にご紹介する家づくりのポイントは、金谷氏が最も大切にしている『温熱環境』です。温かさのことです。
「ヒートショック」という言葉を聞いたことがありますか?
ヒートショックとは、家の中の温かいところと寒いところを行き来することで生じる急激な血圧の変動によって起こる健康被害のことです。
例えば、温かいリビングから寒い浴室に移動したときに、高齢者はヒートショックを起こしやすいと消費者庁(2019年12月18日)が発表しています。
ヒートショックで亡くなる人は交通事故で亡くなる人の5倍以上いるといわれています。
気密性や断熱性能を高めて、家の中の寒暖差を小さくすることも、幸せな家づくりに欠かせない要素になります。
【まとめ】 「住宅づくりの常識」と思われている部分を疑ってみよう
マイホームを新築して後悔する主な理由は、家づくりに対する「根本的な勘違い」があるからです。
とにかく家が建てば幸せな生活が待っているという考えは、幻想に過ぎないのです。
家づくりは住宅という「箱」をつくることではなく、『住み手の暮らし』をつくるという中身が本質なのです。
「住宅づくりの常識」と思われている部分を一度疑ってみるだけで、理想の暮らしを叶える家の選択肢が大きく増えることでしょう。
以上、家づくりのご参考になれば幸いです。
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