夏場の就寝時のエアコン稼働は2回のみ
「猛暑日の夜は寝苦しいけど、エアコンの冷風は好きじゃない……」
この記事は、そんな思いをもつ方に向けて書いています。
結論から言うと、
自然素材で建てられた「高気密高断熱住宅」
であれば猛暑日の夜も、エアコンに頼りすぎずに快適に過ごすことができます。
夏場の就寝時のエアコン稼働は2回のみ
2024年は、全国各地で35℃以上の猛暑日を連続で記録しました。
年々暑さが増し、連続日数を更新している印象を受けます。
私の住む地域も、7・8月が毎日猛暑日だったと言っても過言ではありません。
10月になってようやく秋らしい涼しさとなりました。
この夏を振り返ってみますと、熱帯夜の日が何度かあったにもかかかわらず、エアコンをつけたまま寝たのは合計で「2回」でした。
2023年は、わが家で寝るときにはエアコン(冷房)を使うことが一度もありませんでした。
もちろん、寝る直前までつける日は何日かあります。
日中は40℃近くになる日も何度かあったので、エアコンなしで寝ていることを周りに伝えるとけっこう驚かれます。
別にやせ我慢をしているわけではないです。
そもそも二階の寝室にはエアコンがないんです。笑
#エアコン二は一階リビングに1台設置
エアコンを稼働したまま寝ることになった要因
- 1回目:寝室がいつもより暑くて寝苦しくなり、リビングに布団を移動してエアコンを稼働
- 2回目:友人が家族で泊まりに来たので、友人が寝苦しくないよう配慮して稼働
その2回以外は、窓から入ってくる風で涼みました。
真夏の夜にエアコンをつけなくても眠ることができる理由。
冒頭でも申し上げましたが、自然素材で建てられた「高気密高断熱住宅」であるから故です。
高気密高断熱住宅は当たり前の昨今ですので、『自然素材』であるかどうかがポイントになります。
想像してみてください。
どんなに暑い日でも、森林の木陰に入ると涼しさを感じませんか?
マイナスイオンを感じると言いますか。
あの状況を住宅に応用していると考えるとイメージしやすいと思います。
エアコンに頼りすぎずに過ごせる住宅とは
猛暑日でも、室内はそれほど暑くならずに過ごせる住宅にするには、以下のポイントが欠かせません。
- 塗り壁の外壁が遮熱効果を発揮すること
- 高温になりやすい屋根裏も遮熱対策を施していること
- 自然素材の断熱材の組み合わせで高気密高断熱を実現していること
- 自然素材でつくられた壁全体が調湿していること
- 日中はシェードやブラインド、カーテン等で日射遮蔽していること
他にもいろいろな要因が合わさりますが、基本的なこんなところです。
高気密高断熱であるということは、「室内の温度をほぼ一定に保てる」ということです。
日中につけたエアコンの涼しさも残っていることもポイントですね。
繰り返しになります。小型のエアコン1台で猛暑を乗り切るために……
壁をビニールクロスで囲ったプラスティックハウスにするのではなく、自然素材で調湿できる家にすることが前提になります。
「調湿できる家」とは何か、今回は割愛させていただきます。
プラスαで取り組みたい猛暑対策
さらに、わが家で実践した具体的な猛暑対策です。
- 朝の涼しい時間帯は窓を開ける
- 日中から夕方にかけてエアコンをつけて、窓を閉める (南側の掃き出し窓にはシェードをかける)
- 夕方の西日が強い西側のカーテンを閉める
- エアコンがない二階はサーキュレーター等で空気を循環させておく
- 夜に涼しい風が吹いていれば窓を開ける
太陽光による「輻射熱」をいかにして遮るかが鍵となります。
窓とカーテンの開け閉めによる日射遮蔽で、快適さが大きく変わってきます。
エアコンを二階に1台だけ設置して、冷気の性質を生かしながら効率よく空気を循環させる方法もあると思います。
自然とうまく付き合う過ごし方、ぜひお試しください。
自然素材だけで造られた家は年々成長する
おまけの話ですが、
「自然素材だけで造られた家は、年々成長するため断熱性能も高まる」
という話が、私の中でしっくりきています。
わが家の外壁は主にライムストーン(石灰石)、内壁はスペイン漆喰でできています。
漆喰はかたまり続けて100年ほどで石になると言われています。
石に近づけば近づくほど、断熱効果がより発揮されるという仕組みですね。
一概に漆喰の成長のおかげとは言えないでしょうが、確かな手応えを感じています。
【まとめ】猛暑対策の答えは自然の中にある!
そう言えば、パリ五輪でエアコン問題が話題となりました。
フランスの気候の影響もあるでしょうが……
フランス特有の石造りの住宅も「調湿」することで、エアコンを使用しなくとも暑さを和らげることができると考えられます。
#フランスの石造り住宅に泊まってみたい
40℃近い日が続くと、さすがにわが家はエアコンなしでは厳しいです。
ですが、他の家庭と稼働時間を比べるとかなり短い方になると思います。
原油価格が高騰し、物価が上昇している昨今、できるだけ光熱費はおさえたいものです。
以上、猛暑日の夜もエアコンに頼りすぎずに過ごしたい方のご参考になれば幸いです。
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