【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜

工法

「家は3回建てないと満足した家が建てられない」とはよく言われますが、できれば1回で理想的な家を建てたいものです。

我が家は注文住宅ですので、間取りなどを自由に決められたのですが、自由だからこそ悩むことも多々ありました。

住み始めた現在(入居8ヶ月目)は、後悔したところがほとんどないと自信をもって言えます。

理想的な家づくりのポイントの1つとして、間取りの決め方についてご紹介します。

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜
見えるところにはできるだけ物を置かない

アプリや新聞紙を使って家を再現

パントリーに焦点化して説明しますが、パントリーに限らず、実際住んでからの様子をどれだけ具体的にイメージできるかが大事だと思います。

そのために、3点取り組みました。

  1. 家づくりのコンセプトをかため、30年後も使う場所か考える。
  2. アプリを使って何パターンかつくり、家具の配置を決める。
  3. 新聞紙をつなげて実寸大で再現し、その上を歩く。

①家づくりのコンセプトをかため、30年後も使う場所か考える。

「パントリー」とは、キッチンの一部分、もしくはキッチンに隣接して設けられる小室・収納スペースのことです。

我が家のパントリーは、食品や調理器具などを保管するだけでなく、リビングとつながるキッチンの生活感をなるべく出さないようにするために設けました。

吊り戸棚も背面収納も設けなかったため、システムキッチンに入り切らない物をしまいたいときや散らかっている物を片付けたいときは、人目に付かないパントリーに押し込んでいます。

食器などをインテリアとして見えるようにしたい、生活感が気にならないという場合は、避難場所としてのパントリーは不要かもしれません。

②アプリを使って何パターンかつくり、家具の配置を決める。

パントリーの間取りを決める際には、無料アプリを使いました。

有料版もありますが、まずは無料アプリをいろいろ試してみて、自分が使いやすいものを選ぶといいでしょう。

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜
『magicplan』というアプリを使用

耐震等級や構造計算上、柱の位置などは業者との相談になると思いますが、必要な広さや家具の配置の希望はしっかり伝えるべきです。

同時に、コンセントや照明器具の位置まで想定しておくと、後悔ポイントがより少なくなると思います。

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜
4つのパターンで悩んだ結果、①になりました。

パントリー内の配置

  • 冷蔵庫への動線は無駄がないか?
  • 脱衣所につながる扉の位置は適切か?
  • 勝手口の使いやすさはどうか?
  • そもそも勝手口は必要なのか?

防犯上、勝手口は無い方がいいようですが、荷物の出し入れを頻繁にすることを想定して、我が家では採用しました。

当然ながら勝手口前には物を置けないので、その分の収納スペースは減ります。

③新聞紙をつなげて実寸大で再現し、その上を歩く。

アプリの画面上では広さがよく分かりませんので、新聞紙などの大きな紙をつなぎ合わせて、実寸大のパントリーを作りました。

そこに、冷蔵庫や食器棚を書き込み、その上を歩いて疑似体験してみました。

はたから見れば滑稽に見えるでしょうが、デジタルでは見えない部分をアナログ的な手法で補うことで、理想的な間取りに近付くと思います。

ちなみに、新聞紙による疑似体験はパントリーだけでなく、吹き抜けも実寸大で作り、開放感を味わってみました。

以上、アプリを使って間取りをイメージしたり、新聞紙をつなぎ合わせて疑似体験をしたりすることは、後悔しない家づくりに欠かせなかったと思います。

最後になりますが、間取り決めの他に、パントリーの有効な使い方をご紹介します。

パントリー内の食器棚の選び方

パントリー内の棚についてですが、我が家の場合、入居してから8ヶ月目にして本格的な可動棚を設置しました。

我が家のパントリーは、キッチンと脱衣所の間にある3畳ほどの広さなのですが、30坪の延べ床面積に対して割とぜいたくなスペースを確保していると思います。

食品貯蔵庫としてだけでなく、いろいろな収納庫として活躍するはずだった場所ですが、最適な食器棚を決められないままデッドスペースと化していました。

安い買い物でもないため、慎重になっていたところもあります。

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜
入居8ヶ月目に取り付けた可動棚

パントリー内に収まる大きさ、雰囲気に合う形や色の食器棚を8万円ぐらいで見つけてはいたのですが、使い勝手などを十分に検討した結果、造作の可動棚を選択しました。

棚の設置は建築していただいた工務店にお願いしたのですが、工事費用も含めて、探していた食器棚の価格の2/3ほどで収まりました。

【対策必須】後悔しない家づくり 〜パントリー編〜
ギリギリまで設置を考えていた約8万円の食器棚

我が家のパントリーは人目に付きにない場所にあり、ホコリが立ちにくいという特性がある家ですので、可動棚には扉がなくても気になりません。

8ヶ月間生活してみて、食器や食品以外にも置きたい物が出てきたので、扉は不要と判断しました。

棚板を支える柱と受けも、けっこうな重さに耐えられるものになっています。

半年以上も食器棚がないことで不便に感じながらも、デッドスペースにしていたからこそ、自宅に最適な家具が何であるか分かりました。

【結論】ある程度、生活スタイルが固まってから決めた方がよいこともある

新居に入ってからはすぐに家具や家電をそろえたくなるかと思いますが、長く住むことを想定した場合、ある程度生活スタイルが固まってから決めた方がよいこともあると学んだのでした。

パントリー以外の間取りについても、またの機会にご紹介したいと思います。

【マイホームをつくる建築会社を選ぶ極意】を30,000文字で書きました! ⇒ 【実録】地元の工務店で建てよう|42tkbts|note