関東での「持ち家」は実現が難しい

家づくり

「関東でマイホームを購入するにはどうすればよいか?」

そんな疑問をもつ友人に答えた内容を記事にしています。

結論として、

ローンを組まずに購入できる人や

よっぽど資金に余裕がある世帯を除いて、

関東での持ち家は厳しいと答えました。

友人は今すぐにでも購入しそうな勢いでしたので、

まずは落ち着こうという意味も込めてそう答えました。

関東での「持ち家」は実現が難しい

関東での「持ち家」は実現が難しい関東での「持ち家」は実現が難しい

関東での持ち家が難しい理由は、

単純に地方と比べて地価が高いからです。

地方での持ち家と比べて、

都市部での持ち家取得のハードルはぐんと上がります。

東京都の持ち家率は「45.0%」

総務省の「社会生活統計指標ー都道府県の指標ー2024」によると、

友人の住む東京の持ち家率は「45%」です。

持ち家の世帯は半分にも満たないということです。

裏を返せば、

半分以上の世帯は賃貸ということになります。

隣の神奈川県の持ち家率は

「59.1%」

一方、東北地方の6県を平均すると、

「69.7%」

持ち家率全国1位の秋田県は、

「77.3%」

そして、独立行政法人 住宅金融支援機構 2023年度フラット35利用者調査報告

「地域別都道府県別主要指標」によると、

フラット35利用者に限って言えば、

土地付き注文住宅購入価格は、

東京が「約7,121万円」です。

秋田は「約3,676万円」です。

東京と秋田では2倍近い開きがあります。

世帯年収や変動金利の利用者を考慮すると

また違った結果になると思いますが、

東京で家を持つ難しさを

十分に物語っているのではないでしょうか。

ちなみに、1住宅あたりの敷地面積は、

東京が「139㎡」に対して、

秋田は「356㎡」になります。

敷地面積は2.5倍以上の開きがあります。

高い金額を払って狭い土地に住む都市部、

比較的安い価格で広い家を持てる地方。

まずはこの現実を受け止めたうえで、

マイホーム計画を立てる必要があります。

35年分のコストを計算してから家を建てよう

友人は、いい物件があればすぐにでも

ハンコを押しそうな雰囲気でした。

確かに夢のマイホームを考え始めたとたん、

すぐにでも手に入れたくなってしまいますよね。。

#衝動買い

その気持ちはよく分かるのですが、

後悔しないためにもいったん立ち止まって、

冷静になって欲しくて、

「35年分のコストを計算した?」

と友人に聞きました。

車なら衝動にかられて購入しても

なんとかなるかもしれませんが、

家ともなれば、

そう簡単に手放すことも移り住むことも難しくなります。

「35」という数字は、

一般的な長期固定金利の期間の『35年』を元にしています。

35年分のコストを計算するということは、

つまるところ「ライフプラン」を立てることにもなります。

  • 生涯年収はいくら?
  • 35年の間にエアコンは何台買い替える?
  • 車はいつ乗り換える?
  • 変動金利であれば何%の上昇を想定している?
  • 保険料はいくら?
  • 固定資産税はいくら?
  • 子どもが自立するまでの養育費はいくら?
  • 外壁や屋根の修繕費や日々の光熱費はいくら?

挙げればキリがないんです、、

ですが、

夢に胸を躍らせているときに現実から目を背けてしまうのが人間…

#恋は盲目と同じなのか

#家は盲目

資材の高騰、地価や金利の上昇など、

お金を無視して夢は叶えられませんね。

【まとめ】家づくりの準備期間は少なくとも2年

「35年分のコストを計算する」ということ。

35年分のコストを計算している間に、

建築会社や土地を探しつつ、

建築資材の種類やローンの仕組みなどもよく調べるといいよ

というメッセージも込めています。

『NPO法人 家づくり援護会』は、

家づくりを決意してから竣工まで、

少なくとも2年程度の時間的余裕をもつのがよいと提案しています。

知人が満足のいく家づくりができることを願いながら、

わが家のライフプランを見直す機会にもなりました。

関東でマイホームを検討している方のご参考になれば幸いです。

【 マイホームをつくる建築会社を選ぶ極意 】を 30,000文字で書きました! ⇒ 【実録】地元の工務店で建てよう|42tkbts|note