お金について親子で学ぶ教科書『夢と金』

教育

「お金が尽きると、夢が尽きる。これが真実だ。」

そう言い切るのは、お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大級のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営したりしている西野亮廣氏。

確かに、習い事をしたり夢を追いかけたりするにはお金がかかるのに、お金の話になったとたん目を背けてはいないでしょうか?

まるでお金の話をすることは卑しい行為で、タブーであるかのように…。

裏を返せば、お金の話題に触れないことが日本人の美徳と捉えられているのかもしれません。

本記事では、『夢と金』という西野亮廣氏の書籍を紹介しながら、「生きるお金」について考えてみたいと思います。

※ お金稼ぎの方法やお金持ちになるためのノウハウを書いた記事ではありません。

お金について親子で学ぶ教科書『夢と金』

お金について親子で学ぶ教科書『夢と金』
西野亮廣(2023)『夢と金』、幻冬舎

私が参考にした本はこちら。

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夢を叶えるため、夢を追いかけるためにはどうしても資金が必要になります。

お金持ちになりたいわけではないけれど、軍資金だけはしっかり確保しておきたい…。

じゃあどうすればお金を工面することができるのか?

結論から言うと、「お金の使い方には『貯金(預金)』『消費』『浪費』『投資』がある」ということと、「お金は使わないとうまくならない」ということを知っておくことが大事です。

「お金をもらったら貯金しろ、借金するな」と大人は言う

私は子どものときに、

「お金は貯金するもので、借金は悪いこと」

と親や身近な大人に教わりました。

多くの方が聞き覚えのあるセリフではないでしょうか?

これが多くの日本人に共通するお金の価値観だと思います。

そもそも、普通に生きていてお金の概念や使い方を教わることなんてないんですね。

だから「お金オンチ」になってしまうのは自然なことなのでしょう。

国によっては、学校教育の一環で金融について学んでいます。

ですから、日本人はお金の使い方を知り、その上で適切に使うことが大切になってくるということです。

お金の使い方は主に4つです。

4つのお金の使い方

  • 貯金(預金)
  • 消費
  • 浪費
  • 投資

それぞれ解説します。

貯金(預金)

貯金(預金)とは、お金を預けること、お金を貯めること。

銀行にお金を預けることは「預金(よきん)」と言います。

消費

消費とは、生活する上で欠かせないものを買うこと。

家賃や光熱費、食費などです。

浪費

浪費とは、贅沢や無駄な出費のこと。

お菓子を買ったり、ブランドの服を買ったりすることです。

投資

投資とは、リターンが見込めることにお金を使うこと。

本を買って知識を得たり、仕事をよりスムーズに行うための設備を整えたり、投資信託を購入したりすることです。

この4つ以外にも、暗号資産(仮想通貨)をもつといった「投機」という使い方がありますが、本記事では割愛します。

お金は使わないとうまくならない

お金の使い方が4つもあるのに、学校では教えてくれないし、親もよく分かっていないまま「貯金しなさい」と言うのが日本です。

西野氏が提唱する、大人が子どもに植えつけている価値観が以下の通りです。

  • 貯金=いいこと
  • 消費=仕方ないこと
  • 浪費=あんまり良くないこと
  • 投資=あんまり良くないこと、恐いこと
  • 借金=絶対に良くないこと

借金については、後で書きます。

お金は「包丁」と同じで、使わないとうまく使えるようにならないし、使い方を知らないと危ない使い方をしてしまう道具なんです。

包丁と同じように、お金の「汚い使い方」をしている人がいるだけで、お金自体が汚いわけではないのです。

そして、お金の使い方に密接に関わってくるのが『借金』です。

「いい借金」と「悪い借金」

借金とは、お金を借りること。

子どもは大人から「借金は良くないこと」と教わることがほとんどだと思います。

ですが、その考え方は間違っていて、借金には「いい借金」と「悪い借金」があります。

確かに、悪い借金はしてはいけません。

基本的に、「消費」や「浪費」に使う借金は良くない借金になります。

借金したお金は、増える(資産になる)ことに使わないといけない!

いい借金は、「いい投資」に使う借金のことを指します。

リターンが見込めることに借金するのはいい借金であり、いい投資になります。

いい借金と悪い借金は、借りたお金の使い道で違ってくるということです。

「いい住宅ローン」と「悪い住宅ローン」

「人生3大支出」の一つに、マイホーム購入(住宅資金)があります。

住宅ローンを組むことの是非がよく問われています。

「35年もかけてローンを返すなんて身の丈に合っていない」という風に…。

私は「いい住宅ローン」と「悪い住宅ローン」があると思っています。

商品の良し悪しではなく、マインドの違いです。

「毎月毎月、ローンの返済が大変だ」と思考がマイナスに働くのであれば悪い住宅ローン。

「今月もいい家に住めて幸せだ」と喜んで返済できるならいい住宅ローン。

家にいると不満ばかり出て、居ても立っても居られなくなってしまうなら悪い住宅ローン

住めば住むほど心も体も健康になって、満足して住むことができればいい住宅ローン。

いい家を建てたことで家族の笑顔や思い出が増え、仕事の効率が上がることで結果的に資産も増えれば、意味のある借金だったと言えるのではないでしょうか。

もちろん、住宅ローンを組んでいい家を建てて、家自体が資産を生んでくれるのがベストですね。

住めば住むほど心も体も健康になるような「いい家の条件」については、別記事で書いていますのでお読みいただけると嬉しいです。

【 いい家の条件や建築会社を選ぶ極意 】を 30,000文字で書きました! ⇒ 【実録】地元の工務店で建てよう|42tkbts|note

【まとめ】お金の使い方を知った上でお金を使わないとうまくならない

生きるために必要になってくる知識がつまっている『夢と金』。

80分もあれば読めてしまうので、サッと読めて実用的です。

読んで損はないです。

以上、生きるお金についての話でした。

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