【体験談】2本の親知らずと決別
『親知らずの抜歯が怖いけど大丈夫?』
『親知らずはどうやって抜歯するの?』
この記事はそんな疑問をもつ方に向けて書いています。
親知らず抜歯は苦行なのか?
私の周りでは、誰もが口をそろえて「(親知らず抜歯は)痛いぞ」と恐怖心をあおるので、相当な苦行だと認識していました。
私の親知らずは横向きに生えているものの、痛みや腫れもないため、今すぐ抜く必要はありませんでした。
2本とも横向きですが、どちらも一部はハグキの上に出ていて、神経には触れていない状態でした。
数年前から、「若いうちに抜いた方がいい」と医師に言われていたのですが、若いとも言っていられない年齢に達したのか、抜歯を勧められました。
実際は、右下の親知らずが、隣の歯に悪さをし始めそうとのことでした。
それと、親知らずの生え方が正常でないと、体の動きにも悪影響を及ぼすから抜いた方がいいとのことでした。
そこで、覚悟を決めて抜歯しましたので、せっかくの機会と思い、記録に残すことにしました。
【体験談】2本の親知らずと決別
結論からいうと、抜くときも抜いた後も痛くありませんでした。
抜歯するときの「器具で削る音」や「歯がミシミシする音」は聞いていて不快でしたが……。
2日目も痛くなかったです。
痛み止め(鎮痛薬)は1日3回飲みました。
抜歯後に気をつけること
- 麻酔が切れる前に痛み止めを飲み始める
- 抜歯後の数時間は、ガーゼを噛んで止血に専念する
- 飲酒、入浴、激しい運動を控える
- うがいをしない
あれだけ「ほんっと痛かった!」「2、3日痛みが続く!」などと周りから脅されていたので、手術当日を迎えるまでの数週間はビクビクしていました。
無事に抜歯が終わり、親知らずが生えていたハグキがぽっかり空きましたが、心もぽっかり穴が空いたような気がしました。
※ ハグキの穴は次第にふさがるそうです。
親知らずが横に生えていると、ただ抜くだけでは済まない
親知らずはただ「歯を抜く」というより、『ハグキを切って、歯の上部を削り取り、残りを抜く』という工程になると事前に聞いていたので、恐怖心は募るばかりでした。
想像しただけで奥歯がうずくような気がしました。
手術直前まで(手術という響きも恐怖……)、あらゆる痛そうな状況を想定し、実際に痛み出したらこんなものかと受け止められるように心の準備をしていましたが、杞憂に終わったのでした。
※ 親知らずが完全に埋もれている場合や親知らずが神経に触れている場合などの処置の仕方は異なってくると思います。
親知らずのサイズは「ニンニク」
親知らずを抜きにかかる瞬間は、「歯を引いている」のに、『ぐっと押さえ付けられる』感覚になりました。
頭が椅子に食い込みそうでした。
鼻呼吸をおこたると、唾液やしょっぱい消毒液に溺れそうになります。
コツは【鼻の呼吸、両の肩 脱力】です。
抜歯後、抜けた親知らずを見せられたのですが、思った以上に大きく見えました。
体感でいうと、ニンニクぐらいの大きさがありました。「球根」というかとにかく存在感があるのです。
私の立派なニンニクを見て、長年連れ添った相棒を失ったようで寂しくも感じました。
実際にこみ上げるものがあり、目に涙が浮かびました。
……本当は恐怖から解放された安堵感がこみ上げると同時に、痛みなく治療をしてくださった医師に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
手術する先生もいくら慣れてるとはいえ、気持ちがいいものではないですよね。
私より若く見える女性の先生に身を委ね、恐怖に怯えながらも耐え抜いた日を忘れないと思います。
親知らずの2本目(左下)を抜歯
3週間後には、反対側(左下)の親知らずを抜歯しました。
2本も抜歯すると、大人の階段を数段昇ったような心地よい気分がしました。
2本目の親知らずは、反対側(ニンニクサイズの親知らず)に比べて、だいぶ小さく見えました。
その分、すんなり抜けたように思います。
「鼻の呼吸、両の肩 脱力」を意識的にゆっくりしたことで、手術中は唾液や消毒液に溺れることはありませんでした。
ただ、2本目の抜歯後は頬が腫れて、4日目も口が開けにくい状態になりました。
それでも痛みはなかったです。
1本目の抜歯で辛かったこと
1本目の手術中や術後、抜糸は本当に痛みがなかったのですが、数日後に傷口付近にできた【口内炎】には1週間悩まされました。
口内炎というより、傷口のようでした。
原因は分かりませんが、「麻酔の注射の跡が悪さした」と私は勝手に解釈しています。
もしくは、『ロキソニン錠』という鎮痛薬と、『レバミピド錠』という胃薬を1日3回飲み続ける(1週間分処方されますが私の場合は4日間服用)ので、胃腸が荒れたことで口内炎ができたとも考えられます。
ただ、子どもの頃はとても痛く感じた麻酔の注射も、今はほとんど痛みを感じないですね。
オススメの手術場所は「大学病院」
親知らずを抜歯するにあたり、私の場合、通院している歯科医から紹介状を書いてもらいました。
紹介状を書いてもらった受け入れ先は、「大学病院」の歯科口腔外科です。
気のせいかもしれませんが、『痛かった』『数日辛い思いをした』という人は、共通して地元の歯医者で抜歯しているのではないかと思いました。
何度か通院することになるので大変ですが、大学病院のように専門的に手術している歯科口腔外科の方が安心ではないかと感じています。
手術中に「過換気症候群」や「アナフィラキシーショック」などの偶発症があったときにすぐに対応できるからです。
過換気症候群とは、精神的な不安や緊張などを感じているときに、自分の意思とは無関係に呼吸回数が通常よりも多くなってしまう状態です。発症すると、手足にしびれや筋肉のけいれんをきたすようになります。男性よりも女性に多く、特に若い方にみることが多い病気です。
過換気症候群を発症すると、自分自身でも混乱してしまい不安が助長されて、うまく発作を止めることができなくなることが多いです。しかし、発作そのものが命にかかわることはありません。発作が生じる原因をコントロールしつつ、発作が生じないような環境をつくることが大切です。
過換気症候群
アナフィラキシーショックとは、何かしらのアレルゲンなどに対して全身性のアレルギー反応が引き起こされ、血圧の低下や意識状態の悪化が出現した状態を指します。
アナフィラキシーショックが生じた際には、迅速な治療が必要です。また、一度アナフィラキシーショックを起こしたことがある方は、再度同じ原因物質に曝露されることで同じように非常に重い症状を起こします。
アナフィラキシーショック
【まとめ】現代の医療技術を信じよう
以上、これから親知らずを抜歯する予定のある方に向けて、応援も込めて書いてみました。
不安は大きいと思いますが、乗り越えた先の達成感や爽快感は相当なものがあると思います。
医師を信じて、自分を信じて、頑張ってくださいね。
最後に、オススメの歯磨き粉をご紹介します。
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