【新常識】原子力も石油もいらなくなるエネルギー技術

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「もっと省エネルギーな生活をして、光熱費やランニングコストをおさえることはできないのか?」

この記事はそんな疑問をもつ方に朗報です。

原子力も石油もいらなくなるエネルギー技術が、すでに日本にあるというのです。

【新常識】原子力も石油もいらなくなるエネルギー技術

【新常識】原子力も石油もいらなくなるエネルギー技術
田丸滋・坂の上零(2019)『プラズマ化学と世界を救う技術【基礎編/応用編】』、ヒカルランド

エネルギー技術を語るうえで今回参考にした書籍は、『プラズマ化学と世界を救う技術【基礎編/応用編】』です。

インタビュー形式で話が進むのですが、あまりの面白さに、一晩で読み終えました。

著者の田丸滋氏は、110の特許をもち、日本プラズマ療法研究会の理事長を務めています。

結論から言うと、「打ち上げた静止衛星から電磁波を打ち、屋根につけたパラボナアンテナで宇宙空間からの電気を送電すれば無尽蔵に電力を使える」ということです。

無尽蔵に電力が使えるわけですから、アンテナを設置するなどの初期費用はある程度かかると思いますが、光熱費やランニングコストが極端におさえられることが予想されます。

ただ、各家庭にパラボナアンテナを設置するというのはあまり現実的ではないかもしれません。

そこで、東京電力の出番です。

宇宙空間の太陽パネルから東京湾に設置したアンテナに送電

2023年頃、宇宙空間に24kmの太陽パネルを打ち上げ、国際宇宙ステーションで組み立て、東京湾に設置したアンテナに送電し、東京電力を使って各家庭に配るようです。

「経済産業省・エネ庁の宇宙発電・送電システム」について、NHKでも特集が組まれたことがあるとのこと。

「無線送電」の実験に成功 宇宙太陽光発電の実現は遠い先だが…

宇宙空間で太陽光から作り出した電力を電波で地球に送り届ける「宇宙太陽光発電」の地上実験に、三菱重工業などが相次いで成功した。実用化の目標時期は遠い先だが、この技術を地上で応用する「無線送電」は5年程度で実現しそうだ。(伊藤壽一郎)

産業経済新聞社

実用化されれば、原子力も石油もいらなくなる…。

どんな未来が拓けるのか、2023年が待ち遠しいです。

プラズマ技術の実用化

さて、宇宙発電・送電システムに必要な技術が「プラズマ技術」になります。

そもそも、プラズマとは何なのか?

一言で言うと、プラズマとは、一律の場でプラスとマイナスの電荷が同時に存在すること。

1928年にアーヴィング・ラングミュアが、放電によって発生し電離した気体に初めて「プラズマ」という名前を与えました。

放電によって生成されたプラズマ自体の研究は1920年代に始まりました。ラングミュアは1922年から約10年間、気体中の放電現象を研究しました。その間にラングミュア探針を開発してプラズマの基本量(密度、温度)の測定手段を確立し、プラズマ振動を発見してその機構を解明する、などの大きな成果をあげ、いわゆるプラズマ物理学を創始しました。

プラズマという言葉の語源は、ギリシャ語で「神が創造したもの」という意味の言葉です。物理学的、電気化学的に説明すると、プラズマは正の荷電をもつイオンと負の荷電をもつ電子との混合物であり、全体として電気的中性が保たれている状態を示します。

日本プラズマ療法研究会

そして、私たちの細胞はすべて「プラズマ状態」であると。

「細胞膜」を英語で訳すと『プラズマ・メンブレン』。

受精した瞬間に卵子の膜が紫色にプラズマ発光する

受精した瞬間に、卵子の膜が紫色にプラズマ発光するという話、聞いたことがありますか?

不妊治療なさる婦人科医が、顕微鏡で見ながら人工授精する瞬間に目の当たりするそうです。

話を戻しまして、プラズマ技術を使えば、ピンポイントで狙ったところに送電できるということです。

そんなタイソウな技術が日本にあるというから驚きです。

宇宙太陽光発電だけでなく、他にもクリーンエネルギーの可能性が日本に秘められていると本書で述べられています。

それは、「ハイドロメタン」です。

日本海に腐るほど埋まっている【ハイドロメタン】を掘れば石油がいらなくなる

日本海に埋まっているハイドロメタンを掘れば、日本は未来永劫、石油はいらない著者は断言しています。

海底下に眠る「燃える水」がエネルギー問題の救世主に!?

日本の周辺海域にもメタンハイドレートは大量に存在しているとされ、北海道周辺の日本海、オホーツク海、太平洋や、本州から四国、九州西岸に至る太平洋側の大陸斜面などに確認されており、その総面積は約122,000km²(2009年調査時点)。例えば渥美半島・志摩半島沖の東部南海トラフ海域だけでも、国内の天然ガス使用量の11年分に相当する量が埋蔵していると推定されています。エネルギー資源の多くを輸入に頼っている日本。もしメタンハイドレートを資源として活用できるようになれば、自国で資源を長期的かつ安定的に確保できるため、円安傾向の中、燃料輸入量の増加で膨らみ続けている貿易収支赤字を縮小でき、天然ガスの低価格化に繋がるのではないかと考えられています。また、世界的にも天然ガスの需要が伸びる中、資源・エネルギー外交においても、日本が「資源大国」となることで優位な立場になる可能性もあるのです。

国立研究開発法人産業技術総合研究所

ところが、いろいろなところから圧力がかかり、ハイドロメタンは掘るに掘れないらしいですが…。

エネルギー資源の利権争いは、避けられない宿命なのでしょう。

【まとめ】プラズマ技術を生かせば、日本は世界一豊かな国になるかもしれない

光熱費やランニングコストをおさえる話が、宇宙規模の話になってしまいましたが、ウランや核エネルギーに頼らない、新しいエネルギーをつくり出すことが可能であるならば、信じて待ってみませんか。

続きが気になる方はぜひ、『プラズマ化学と世界を救う技術【基礎編/応用編】』をお読みください。

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