【意外と知らない】建物の基礎の下に施す地震対策
「マイホームの地震対策をしたいけれど、どんな対策をすれば安心できるの?」
この記事はそんな疑問をもつ方に向けて書いています。
【意外と知らない】建物の基礎の下に施す地震対策

結論からいいますと、オススメする地震対策は『スーパージオ工法(以下:SG工法)』です。
SG工法とは?
建物の重量と同等の土を取り除き、そこへスーパージオ材を敷き詰めて地盤を軽量化。
その結果、建物を支える力を保つ置換工法です。※地盤の強度によって取り除く量は変わります。
直下地盤の圧密沈下を軽減化します。
また地震時に、SG内に間隙水を取入れ、水圧による噴砂を防ぎ、液状化時に安定化させる効果があります。
一般社団法人 地盤対策協議会
つまり、建物の下に対策をすることになります。
地震対策はふつう、建物自体に施すものだと思っていませんか?
多くの住宅では、「耐震」といって、建物の耐震性を高めて地震の揺れに耐える建物をつくると思います。
SG工法は、『免震』といって、地震の揺れを建物に伝えなくする工法になります。
免震とは?
大きな地震から建物を守る方法に「免震」があります。
地面と建物の間に「免震装置」を入れ、建物へ伝わる揺れをへらします。
まるで空中に浮いた建物のように、地面と建物を浮かした状態にするのです。
この建物を「免震建物」と呼びます。
一般社団法人 日本免震構造協会
中学校の理科などで、「地震は気体を伝わらない」という性質を習ったと思います。
地面と建物を浮かした状態にするということは、地震は気体を伝わらない原理を応用していることになります。
ここでいったん整理しますと、地震対策には、大きく分けると3つの工法があります。
- 免震(揺れを伝えない)
- 制震(揺れを吸収する)
- 耐震(揺れに耐える)
なぜ、免震工法のSG工法が優れているのか?
SG工法のメリットはたくさんありますので、ご紹介します。
- SG工法による性能が発揮されずに、被害を受けた場合に限り、修復に必要な工事費用を全額支払い。
- SG工法に用いる「スーパージオ材」は、環境に配慮した再生プラスチック製で、組み立ても特殊技術や機器を必要とせず簡単。
- スーパージオ材の1つの重さが約5kgと軽く、コンパクトで低コスト。2階建て住宅が約10軒乗っても大丈夫。
- スーパージオ工法は杭を打たない工法であるため、資産売却時にも、土地の原状回復が簡単で、部材を取り除くだけでOK。従来の柱状改良や鋼管杭等の工法では、産業廃棄物を排出するため、処理費用として200~250万円かかり、不動産価値を下げてしまうことも。
- 建物の重量と同等の地盤を取り除くことで地盤改良を行い、軟弱地盤対策に対応。
- 地震時に発生した過剰間隔水を一時的にスーパージオ材に保水することで、液状化対策として効果を発揮。
特筆すべき点は、「損害額100%」です。
2011年3月11日、震度6強の東日本大震災当時、千葉県船橋市にあった69棟のスーパージオ工法採用建物は倒壊することなく、液状化による不同沈下もまぬがれ、無事が確認されたそうです。
裏を返せば、地震で倒壊した例がないからこそ、損害額100%の支払いを可能にしているといえます。
厳密には、地盤の保証が「3億円」、免震・液状化の保証が「1億円」になります。
保証期間は「10年」ですが、最長30年まで延長可能です。
【まとめ】「スーパージオ工法」で大切な家族を守ろう
確かな理論やデータにもとづいて、安全性を高めているからこそ、信頼できる地震対策がSG工法です。
以上、地震対策のご参考になれば幸いです。
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