【新時代の話す力】 これからの時代は口下手ではいられない!

教育

「どうすれば『話し上手』になれるのか?」

この記事は、そんな疑問をもつ方に向けて書いています。

「日本中の多くの人が『話す力』を高めれば、もめごとが減り、素敵な情報が増え、社会がより豊かなになる―。」

と提唱する、株式会社Voicy代表取締役CEO 緒方憲太郎さんの書籍を参考にしながら、私なりにご提案します。

【新時代の話す力】 これからの時代は口下手ではいられない!

【新時代の話す力】これからの時代は口下手ではいられない!
緒方憲太郎(2022)『新時代の話す力』、ダイヤモンド社

日本初の音声プラットフォーム【Voicy】代表の緒方憲太郎さんの書籍、300ページを超える『新時代の話す力』を要約しつつ、私が印象に残った内容を主にご紹介します。


まず、「話す力」とは何か?

話す力とは、話すことで、あなたが人から求められるようになる力

話す力=話すことで、あなたが人から求められるようになる力

と緒方氏は定義しています。

人から求められるようになったら誰でも嬉しいですよね。

人から求められるようになると、SNSでのフォロワーも増えるでしょう。

会社員であれば営業の数字も伸びたり、上司に必要とされたりするでしょう。

では、どうすれば話す力が高まるのか?

以下、10点にまとめました。

「話す力」を高める10のポイント

  1. 場数をこなす
  2. 価値観を押しつける話は息苦しい
  3. 話は短く、文末をごまかさない
  4. 全体的に話を速めて、大切なポイントではゆっくり話して強調する
  5. 話は1.2倍速、その間に一拍入れる
  6. まずは口をつぐんで、相手の話に耳を傾けてみる
  7. 相槌(あいづち)のレパートリーをいくつかもっておく
  8. 相手の話で刺さったキーワードを挙げ、相手の話を整理し、会話にタイトルをつける
  9. 「あなたと話すことを楽しみにしていました!」と伝える
  10. 「ここは君の意見がほしいと思ってるから頼むね!」と伝える

それぞれ解説します。

① 場数をこなす(新時代の話す力 p.83)

「恥をかいた分だけ自由になれる」という実業家の堀江貴文さんの言葉に共感し、私は普段から意識するようにしています。

その言葉に重ねると、「場数をこなした分だけ話す力が高まる」と言えます。

そもそも場数をこなす環境にないという方。。

それこそ「Voicy」のような音声プラットフォームに声を投稿して、仮説検証を繰り返して話す力を高めてはどうでしょうか?

もしくは、スマホアプリの「ボイスメモ」などの録音機能で、10分ほど一人語りをして自分で聞いてみるという方法であれば、恥をかいて傷つくことなく場数をこなせるでしょう。

行動しなければ話す力は高まらないということを肝に銘じておきたいものです。

これからお伝えする、残り9点を意識しながら場数をこなしていきましょう!

② 価値観を押しつける話は息苦しい(新時代の話す力 p.131)

「こうあるべきだ!」「~すべきだよ!」

というセリフ、ついつい言ってしまうことが多いのではないでしょうか。

ところが、聞き手に威圧感を与えてしまい、息苦しく感じるそうです。

拒否感をもつ相手とは、また会って話そうとはならないですよね。

共感を求めて、断定的な言い方をするのは気持ちがいいんですけどね。。

自分が「べき論」を展開していないか、振り返ってみましょう!

③ 話は短く、文末をごまかさない(新時代の話す力 p.150)

ダラダラと続く長い話をされると、誰でもストレスを感じてしまうものです。

話が長くなると、主語と述語の関係がちぐはぐで伝わりにくくなります。

聞きたくない話の例として、校長先生の長い話がよく挙げられます。

これを逆手にとって、「校長先生の話はいつも短い!」と評価されれば、それだけで評判のいい校長になるでしょう。

短く言い切るだけで、聞き手に安心感を与えることができるようになります。

話は短く、文末まではっきり伝えましょう!

④ 全体的に話を速めて、大切なポイントではゆっくり話して強調する(新時代の話す力 p.151)

生まれたときから大量の動画に触れている最近の小学生は、ゆっくり話す先生より早口の先生の話の方が聞きやすいと言われています。

人気のある話し手はみな、話のスピードが速いとも言われています。

であれば、話のスピードを意識的に速めるだけで、相手に集中して聞いてもらいやすくなるということです。

そして、速いテンポの中で急にゆっくり話されると、その部分が強調されます。

話すスピードに緩急があってリズムがいいと、聞き手も心地よくなりますよね。

話のスピードとリズムを大事にしましょう!

⑤ 話は1.2倍速、その間に一拍入れる(新時代の話す力 p.167)

話すスピードが速い方がいいと言うけれど、どのくらいのスピードで話すといいのか?

緒方氏は「1.2倍速」と提案しています。

そして、「間」は呼吸と同じであるといいます。

話し手の息継ぎと聞き手の呼吸をシンクロさせるイメージです。

「ここまでの話は分かりましたか?」と、話の間に確認の言葉をはさむのも手です。

「間」を意識して1.2倍速で話しましょう!

⑥ まずは口をつぐんで、相手の話に耳を傾けてみる(新時代の話す力 p.204)

「話す力」のある人は、聞き上手でもあるといいます。

確かに、自分のことばかり話す相手とは距離を置きたくなりますよね。。

相手を受け入れようとする心、奉仕の精神も欠かせないと言えます。

ひとりよがりの話し方をしてしまう人は、聞き上手になろうとするマインドを変えるところから始める必要があるでしょう。

『聞く技術』を磨くことが、ゆくゆくは『話す力』を高めることになります」という緒方氏。

話し上手になるために、聞き上手を目指しましょう!

⑦ 相槌(あいづち)のレパートリーをいくつかもっておく(新時代の話す力 p.213)

聞く技術が高い人は、相槌のレパートリーが広いといいます。

聞き手に同じ相槌ばかりされると、自分の話をきちんと受け取ってもらえているのか不安になるものです。

適切な相槌ができると、聞き手の人間味や感情も引き出すようなコミュニケーションへと進化するという緒方氏。

例えば、話し手との距離が縮まってきたら「はい」を『うん』に切り替えるのもテクニックの一つ。

他には、「なるほど!」「いいですね!」「そっか!/そうか!」「そうなんですね!」「確かに!」を使ってみる。

相槌をして反応し、共感的に話を聞きましょう!

⑧ 相手の話で刺さったキーワードを挙げ、相手の話を整理し、会話にタイトルをつける(新時代の話す力 p.239)

人気のお笑い芸人さんは、相手の話で刺さったキーワードを要所要所で取り上げ、会話にタイトルをつけることが上手だと思います。

話し手の気になったキーワードをつかんでおき、自分が発した言葉かのように意表を突いて再度取り上げることで、私たちは笑ってしまいます。

お笑い芸人さんって聞き上手ですよね。

だからこそ、番組の司会者としてお笑い芸人さんが起用されることが多いのでしょう。

会話にタイトルをつける技術は、要約する力とも言えると思います。

笑いをとりにいく必要はないですが、話をうまくまとめる力は会議や雑談でも役に立ちますね。

相手の話をまとめながら、会話にタイトルをつけるクセをつけましょう!

⑨ 「あなたと話すことを楽しみにしていました!」と伝える(新時代の話す力 p.271)

「あなたと話すことを楽しみにしていました!」

という言葉を、自然に伝えられる人は身近にほとんどいないのではないでしょうか?

だからこそ、意識して伝えるだけで周りと差別化を図れると思います。

そして、あなたが求められる人になっていく。。

ただ、話す相手の下調べ(ブログをチェックするなど)をしたうえで伝えるとより効果的だと思います。

相手から「私のことを何も知らないのに楽しみにしていると言ったのか…」と思われては、関係がマイナスになってしまいかねませんね。

本心からあなたと話したいと伝えられればベストでしょう!

⑩ 「ここはあなたの意見がほしいと思っているから頼むね!」と伝える(新時代の話す力 p.284)

コミュニケーションを率いていくようなリーダーシップを発揮できる人がいると、場の雰囲気が活性化します。

番組のMCを担うようなお笑い芸人さんは、聞き上手であり、場の回し方がうまいですよね。

ところが、「沈黙は金」ということわざがあるように、多くを語らない姿勢を美徳とする日本人の気質があります。

そして、お笑い芸人さんのように目立ちたくないからと、無難に会話を終えたくなる気持ちも分かります。

ですが、「話す力」を高めるためには、「これも試練(仕事)だ」と割り切って、積極的にムードをつくろうとする姿勢が求められます。

会話をリードするムードメーカーになりましょう!

学校教育、国語の授業でも話す力を鍛える

以上、「話す力」を高める10のポイントをご提案しました。

当たり前のようでいて、実際にはできないことが多かったのではないでしょうか?

これらのポイントは、学校教育や国語の授業でももっと取り上げてほしいと思います。

話がおもしろい人とはずっと会話していたいですし、また会いたいと思わされます。

「もっと話を聞かせて!」と言われたら、自己肯定感も高まります。

自分をさらけ出し、理解してもらい、もっと話を聞きたいと思われるような人になれたら素晴らしいですね。

【まとめ】自分の声を自分らしく生きる武器にする

ここまで、自分に言い聞かせるように本記事を書いてきました。笑

自分自身がもっと話す力を高められるように、10のポイントを意識したいと思っています。

「自分の声を自分らしく生きる武器にする」

自分らしく生きられればきっと素敵な人生になるでしょうね。

さらに話す力の高め方を知りたい方は、ぜひ『新時代の話す力』をお手に取ってお読みください。