【千島学説】血液は腸でつくられている!?

健康

「血液はどこでつくられる?」

この問いに、何と答えますか。

私はずばり答えられずにいたのですが、健康を考えるうえで欠かせない問いだということに気づきました。

なぜなら、医師によって答えが異なり、どの考えを受け入れるかで病気の治療が変わってくるからです。

この問いをもつことが、健康につながる一歩になると信じて、この記事を書いています。

【千島学説】血液は腸でつくられている!?

【千島学説】血液は腸でつくられている!?
忰山紀一 (2021)『新装版 生命の自覚 ~ よみがえる千島学説 ~』、笑がお書房

この記事を書くにあたって、『新装版 生命の自覚 ~ よみがえる千島学説 ~』 を参考にしました。

血液はどこでつくられるか。

答えからいうと、現代医学では『骨髄』が正解となっています。

常識では、骨髄で血液がつくられていると考えられています。

ところが、【千島学説】によると、血液は『小腸の絨毛』でつくられているというのです。

健康状態のときは、骨髄は脂肪が充満していて血液をつくれないのだと。

千島学説とは?

千島学説を唱えたのは、岐阜大学の生物学教授であった千島喜久男博士です。

以下、理論のおよそになります。( 生命の自覚 p.26‐28)

  1. 血液(赤血球)はからだの組織に変化する。
  2. 赤血球は骨髄で造られるのではなく、消化された食べものが腸の絨毛で変化したものである。血液は食べものからできる。
  3. 栄養不足のときや、大量の出血のあと、また病気などのときには、からだの組織から血球に逆戻りというかたちが見られる。血液は骨髄から造られるという定説は、これを見誤ったもの。
  4. がん細胞は赤血球が変化してできる。からだが病気の状態のとき、悪化した赤血球が集まり溶け合ってがん細胞に変わってゆく。また炎症も、赤血球がからだのその部分に集まって変化して生じたものである。肉腫や他の腫瘍も同じである。
  5. 負傷が治っていく現象も、その部分に赤血球が集まって、からだの再生と修復をするからである。
  6. バクテリアは親がいなくとも、有機物の腐敗、その他の状態で、その有機物を母体として自然に発生する。
  7. 毛細血管の先端は開いていて、赤血球はそこから組織のすき間へ自由に出ることができる。
  8. からだの組織(細胞)は分裂によってのみ大きくなるというのは正しくない。細胞は細胞ではないもの(赤血球)から新しく生まれ、からだは大きくなり、まだその大きさを保つ。
  9. バクテリアから人間にいたるまですべての生物は、「親和力または愛」という精神的なものをもつ。
  10. 生殖細胞(精子・卵子)は、からだの組織と別のものではなく、からだの組織のひとつである赤血球が変化したものである。
  11. 生物が生まれてから一生の間に、その環境によってはぐくまれたかたちや性質は、子に遺伝する。
  12. 生物が進化してきたもっとも大切な要因は、環境に適合した強いものが生き残ったものではなく、同じ種類の生物と助け合い、または違った生物との助け合いという、共生現象によるものである。
  13. 生命は時々刻々として変化してやまない。その変化の働きは、生命や自然がその本質にゆがみをもっているからである。

赤血球は細胞に変化する

千島学説は、現代の科学の常識、医療の当たり前と比べると対極にあるような学説です。

たとえば、「細胞分裂によって細胞が増える」というのが私たちの常識です。

ところが、千島学説では、細胞分裂ではなく「赤血球が変化して単細胞になる」と説いています。

からだの細胞は分裂によってのみ大きくなるのではなく、「血液は肉体である細胞に変わる」と。

東洋医学の方面で支持された千島教授

千島学説は、鍼灸治療や漢方治療などを行う東洋医科に支持されています。

現代医学は西洋医学一辺倒ですが、東洋医学も見直されつつあるといいます。

がん細胞の増え方を例に比べます。

細胞分裂によって細胞が増えると捉えている現代医学では、がん細胞も分裂によって増えて、転移するというのが常識です。

一方、千島学説では、がん細胞は病的になった血液中の赤血球が変化して生じると説いています。

断食および節食こそ、がんの治療と予防に有効

千島学説では、病気などのときには、からだの組織から血球に逆戻りすると考えます。

つまり、がん細胞も赤血球に戻すことができるということです。

がん細胞を赤血球に戻すには、 「断食(ファスティング)」が有効だということです。

病気になるということは、腸内細菌のバランスが崩れ、腐敗菌が増えた状態です。

そこで、断食をすることで腸内の腐敗菌が消え、病気が治るという仕組みです。

最近、「16時間ファスティング」など、断食による健康法をよく耳にするようになりました。

これは、 東洋医学が見直されている表れではないかと思います。

私も16時間ファスティングを行い、朝食抜きの生活を半年ほど続けただけで5kg痩せました。今のところ病気とは無縁の生活をしています。

世界の生物学の教科書を1ページ目から書き直す千島学説

千島学説は、一般に信じられている科学と対立します。

ですから、千島学説を認めてしまうと、世界の生物学の教科書を全面的に書き直さなければならなくなるといわれています。

千島学説を一般的な健康の知恵として普及するのは、まだまだ先になるのでしょう。

【まとめ】自分の信念にしたがって健康を管理しよう

西洋医学にしても、東洋医学にしても、健康づくりを人任せにするのではなく、自分が信じた道を進むことが大事ではないかと思います。

気になる方は、ぜひ『千島学説』を調べてみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。