気になる無垢フローリングの床鳴り
わが家の2階のフローリングは、歩くたびに「パキパキ」とこすれるような音が鳴ります。
『床鳴り』といわれる現象です。
私は気に留めることなく過ごしていたのですが、わが家に泊まりに来た両親から「音が気になる」と言われたので、床鳴りについて調べてみました。
気になる無垢フローリングの床鳴り
木材は、気温や湿度によって伸び縮みします。
床鳴りの原因は主に、その伸縮に伴って木材のつなぎ目がこすれて、音が鳴っています。
床鳴りがするということは、木が呼吸している、無垢材が生きているともいえます。
無垢フローリングは1本の丸太から切り出して作った木材を床にしているわけですから、自然な現象だと理解できますね。
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ただ、自然現象ではなく、施行不良による床鳴りもあります。
例えば、床下の床束と呼ばれる部分を締め付るナットが緩んでいる(締め忘れている)ことで音鳴りが起こっていることがあります。
束プレートとコンクリートとを接着しているボンドがしっかり接着していないため、束が浮いている状態をよくみかけます。中には締め付けナットが緩んでいる(締め忘れ)ってことも、、、これが新築時に起きている床鳴りの一つの原因と言えます。
HIあすなろ事務所
他には、フローリングを留めている釘が床と干渉して音が鳴るという指摘もあります。
フローリングを留めている釘が原因の床鳴りは、フローリングや下地の木が痩せて起こる床鳴りと、釘が下地の何かに干渉している場合もあります。
このタイプの床鳴りは、フローリング材に問題があるのか、使用した釘やステープルに問題があるので、特殊な接着剤を注入し固定したり、原因となる釘を抜くことで改善されることが多いです。
リフォームの参考書
施工不良による音鳴りも考えられますので、気になる方は一度、施行業者に相談してはいかがでしょうか。
床鳴りの原因をまとめますと、大きく2つに分けられます。
床鳴りの原因
- 木材の伸縮でつなぎ目がこすれて音が鳴る
- 施工不良によって音が鳴る
きしむ音なのか、ぶつかる音なのか、こすれる音なのか、音の違いでも原因を突き止めることができるかもしれません。
床鳴りとは、床が歩行等の荷重の移動や衝撃により、ギシギシ・コツコツ・キイキイと音を立てることをいいます。
床鳴りは音の種類により、「ギシギシ、ギュギュ」という軋み音と「コツコツ」と固いものにぶつかる音、「キイキイ」と擦れる音に大別することができます。
株式会社霜鳥
最後に、床フローリングに使われる一般的な「複合材」と「無垢材」の単価の違いをご紹介します。
床フローリングのコスト
『木造住宅のコストがわかる本 最新版』によると、それぞれの単価は…
- メーカー品の複合材 … 4,650円
- 無垢材のスギ … 7,150円
- 無垢材のマツ(節あり) … 7,580円
- 無垢材のヒノキ(節なし)… 28,500円
無垢フローリングすると、複合材と比べて1.5倍~6倍になります。
床鳴りが耳ざわりな方は、わざわざコストをかけて無垢フローリングを選択するのをやめた方が無難でしょうね。
詳しくは、『木造住宅のコストがわかる本 最新版』をお読みください。
澤井聖一(2020)『木造住宅のコストがわかる本 最新版』、エクスナレッジ
【まとめ】自然音として癒されるか、不快に感じるかで見方が変わる床鳴り
私は床鳴りを自然の音と捉えていてあまり気にすることはなかったのですが、人によっては不快に感じることもあります。
みなさんは床鳴りが気になりますか?
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