【必見】主婦が求める『いい家』とは
『主婦は男の発想で造られた家に暮らしを合わせる努力をさせられ続けてきた』
と、「住まい方のアドバイザー」である久保田紀子氏が指摘しています。
では、どんな家を建てると主婦にとって理想的な家になるのか。どんな家がいい家といえるのか。
そのような疑問に答えている書籍をご紹介します。
季節感の感じられる情景描写に、「家づくり」の本であることを忘れる1冊です。
【必見】主婦が求める『いい家』とは
家づくりではたくさんの決断が迫られます。ライフプランニング、土地選び、建築会社選び、保険選び、間取り、住宅設備…。
自分の「物差し」がないと、周りの意見に流されたり、業者の言われるがままに決められたりしてしまいます。
まさしく、西洋のことわざにある“いろいろの人に相談すると、ゆがんだ家になる”。そこで著者は、【感性】という物差しが大事だと説いています。
これからは感性の時代
家づくりでは、「IQ(知性)よりもEQ (感性)が大事である」といいます。
「空気が気持ちよい」「暖かさ・涼しさが肌に合う」といった住み心地を大切にしましょうということです。
では、住み心地を大切にした家とは何か。
それは、【涼温な家】であると、著者は記しています。『「換気」が主で、「冷暖」が従という関係になる「涼温な家」』を推奨しています。
「涼温な家」とは
- 「第一種全熱交換型」のセンターダクト換気
- ダクト用エアコン
- 構造は木造軸組み
- 断熱の方法は基礎を含めて完全な外断熱(外張り)
涼温な家は、エアコンの風が嫌いで、冷暖感が肌に合わず、空気の質にこだわる人のために造られた家なのだそうです。「冷暖感が和らぎ、日本人の肌に合うマイルドさが特徴」だと、マツミハウジングの松井修三氏が紹介しています。
松井修三(2014)『涼温な家』、創英社/三省堂書店
涼温な家
住まいの価値は、住み心地のクオリティーで判断されるべき
「涼温な家」は、住み心地のクオリティーが高く、住まいの価値も高いと、著者は自信をもって紹介しています。
巷では、住まいの価値を高めようと、設備の高効率化を競い合う業者が見受けられます。
しかし、いくら設備の高効率化を図ったとしても、『住み心地』が向上するとは限らないということです。
「省エネ性は必要条件ではあるが、十分条件」ではないということ。
さらには、高効率化ばかり求めた結果、「最悪な家が多く、有害な化学物質が揮発しているか家の中で安心して深呼吸ができない」とマツミハウジングの松井修三氏は述べています。
カビ臭いという状態は、家が病気になっているというシグナル
ダニに対してアレルギーを起こした経験をもつ著者。「夏型過敏性肺炎」を患っていたそうです。
著者が気付かされたことは、「敏感な人ほど家にいじめられる」ということ。
ダニやカビが発生しやすい条件を減らすためにも、「涼温な家」が最適だと著者は述べています。
【結論】契約する時のえびす顔、引き渡す時のえんま顔
そもそも、住宅業界は、「安く、早く造って儲けるかを競い合っている」といわれています。
家を造る側が住む立場ではほとんど何も考えず、いくら儲かるかばかり考えていると。
「知らない、知らされていない人に話したい気持ちでいっぱい」だからこそ、著者は本書を執筆するまでに至っています。
詳しくは、ぜひ『新・改訂版 さらに「いい家」を求めて』を手に取ってお読みいただければと思います。
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